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現在、重症病床の患者の約7割程度は高齢者である。
去年は、新型コロナワクチンの接種ができなかった40代・50代が重症化していた。
そのことからも新型コロナワクチン接種の重要性がうかがえる。新型コロナ
ワクチンを接種していない世代で重症化しやすくなる傾向がある。
新型コロナワクチンを接種すべき理由は、2点ある。
まず1点目は、新型コロナウイルスには後遺症があるためである。
2年〜3年前に新型コロナウイルスに感染した方が、今もなお咳が出る等の
後遺症に苦しんでいる。
2点目は、重症化した際に治療法がないことである。
酸素投与や点滴の処置は行われるが、入院しても高度な治療が受けられるわけ
ではない。本人の免疫力により、肺の機能が元に戻るのを待つのみである。
治療法が確立していない以上、3回目の新型コロナワクチン接種も必ず行うべき
である。重症化のリスクが高い高齢者には、ブースター接種を早急に実施する
ことが求められる。
新型コロナウイルスの飲み薬として、昨年12月にメルク社のモルヌピラビルが
承認されたが、初期・中等症の3割にしか効果がないとされている。
今年2月14日にファイザー社のパキロビッドが承認された。9割に効果があると
されているが、発症から5日以内に飲み始めなければ効果がなく、高血圧
・高脂血症・不整脈等の37種類の病気を患っている方は飲むことができない。
新型コロナウイルスとエイズは、同じウイルス性の疾患のため、抗エイズ
ウイルス薬のリトナビルを組み合わせている。
今まで通り、マスクの着用・手洗い・アルコール消毒、大人数での食事は避け、
換気等の対策を引き続き個々がしっかり行うことが重要である。